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飴書い幽霊ってホントにいたの?
赤子が住職になった櫛笥寺ヘ
【2022年6月25日開催】
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堺には、不思議な言い伝えや、怪奇なお話がたくさんあります。
今回はそんな歴史の謎にスポットを当て、そぞろ歩きました。
2022年のそぞろ歩き第一回目の演目「飴買い幽霊」の演者、笑福亭純瓶さんが突発性難聴のため、急遽入院。代演に駆けつけてくださったのが、桂笑金さん。
笑金さんは、純瓶師匠の怪談落語会のメンバーで、怪談と妖怪に詳しく、怪談落語も作っているそうです。
今回は古典落語「七度狐」をしていただきました。途中に、飴買い幽霊のパロディが出てきます。
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ひどい目に合わされたら、その相手を七度続けて化かすという執念深い狐が化けた尼さんが振る舞った『ベチョタレ雑炊』を頬張る笑金さん
落語「飴買い幽霊」には速記録も音源もないと、解説する狐狸窟彦兵衛(こりくつひこべえ)さん。
桂米朝師匠の『米朝ばなし 上方落語地図』には紹介されているそうですが、最近は演じる人がほとんどいないとか。
飴買い幽霊の伝説は京都の他、石川、長崎、金沢、兵庫など全国にあり、福島県の飴買い幽霊に育てられた赤子「正雄」くんは、北海道大学の学生になったとか!!
興味深いお話を紹介してくれました。
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いつもはここで、そぞろ歩きのスタートですが……突然、ゴロゴロ雷鳴とザザぶりの大雨。
案内人の陸奥賢さんに、室内で説明を受けました。
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さあ、雨も小ぶりになってきたぞ!
いざ、そぞろ歩きのスタートです。
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北・東・南はお濠に、西は海に囲まれた環濠都市・堺には、たくさんのお寺がありました。
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祥雲寺もその一つ。大きな蘇轍のある庭園が大阪府の名勝に指定されています。
俵屋宗達作の松島屏風がお寺に寄贈されたが、現在はワシントンにあるのだとか…文化財の海外流出は悲しいですね。
日輪が創建した法華寺をめぐり、土居川公園へ
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堺の商人たちが町を守るために巡らせた濠が、土居川の始まり。現在、川は埋め立てられ高速道路の脇に細長い土居川公園ができました。
そこにひっそりと、ライオンの像が!!
堺の獣医で動物彫刻家の岩田千虎(いわたかずとら)氏の作品だそうです。
が、なんの説明もありません。
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雨にしとしと濡れたライオン…シャープで美しいので、ぜひ見に行ってみてくださいね。
土居川公園を離れ、行基が開創したとされる向泉寺跡と如意神社跡へ。
今はもう、ただ柱があるだけ。
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さて、ベトナム領事館へ。
堺とベトナムは深い関係があると、陸奥さん。
「堺の卸市場経営者の具足さんが、ベトナム東部に「具足」と刻印された墓石があることを知って、ホイアンを訪問。地元住民の伝承では、塩害で農業用水に困っていたところ渡航してきた日本人たちが井戸を掘って救ったのだそうです。
墓石は400年近く前のもので、大切に守っていたホイアンの人たちに感動した具足さんは、堺市議に働きかけ、これをきっかけに堺にベトナム領事館が移転したということです。」と領事館を前に説明。
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いよいよ、クライマックス!
飴買い幽霊が育てた赤子が、住職になったと言われる櫛笥寺へ。
水子供養の旗や立て札があり、奥には小さなお地蔵さんが並んでいます。
案内板には「当寺の霊鷲院日審(りょうじゅいんにっしん)は、母が懐妊中に死亡した後、納められた「つぼ棺」の中で奇跡的に出生しました」とあります。この日審上人が、飴買い幽霊から生まれた赤ちゃんだったのですね!
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櫛笥寺に着いた頃には、不思議と雨は上がりました。
ここで、本日のミステリーツアーは終了〜
ご参加いただき、ありがとうございました。
(取材文:濱田さち 写真:町田安恵)
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