安永7年(1778)、江戸時代に堺のさまざまな地域で起こった怪異がつづられた書物「沙界怪談実記」。泉州の郷土史家、出口神暁(でぐち しんぎょう)氏が所有していましたが、出口氏の没後、その所在は不明となっています。
幸いにも出口氏が発行していた郷土誌「和泉誌」に、序文を入れて50話すべてが掲載されてたので、私たちはその内容を知ることができます。

この幻の「沙界怪談実記」を基軸として、堺の開口神社で毎年12月に妖怪イベント「沙界妖怪芸術祭」を開催。
広く知ってもらい後世に残すべく、毎年「沙界怪談実記」を10話ずつ現代語訳し、イラストをつけ、怪異のあった場所を取材してパネルを作成し、発表しています。今年は11月29日から展示会、12月2日・3日が沙界妖怪芸術祭です。
ぜひ遊びに来てくださいね。