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利休や茶湯にまつわる講談を聴き、
利休屋敷跡と「さかい利晶の杜」へ
【2021年9月18日開催】
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今回のそぞろ歩きルートはこちら。
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当日は台風予報が見事に外れ、晴天に恵まれました。
会場は、千利休や与謝野晶子にゆかりのある開口神社。
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今から約千八百年前、三韓より帰国された神功皇后が、長旅の無事をお守りくださった「塩土老翁神」をこの地にお祀りするため建てられました。
「開口」(あぐち)という名は神功皇后がこの地に上陸したときに、お食事をとられるために初めて口を開かれたので、その名が付けられたと言い伝えられています。(開口神社ホームページより)
今回は、旭堂南湖さんの講談「千利休とお茶」を聴きました。
南湖さんは茶道を習っているということで、お稽古に出てくる和菓子は見ても美しく、食べてもおいしいと毎回楽しみだそう。
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講談「利休と秀吉」は、千利休が秀吉に茶の指南をするようになったお話。
秀吉が利休に茶を学ぶメリットはなんだと聞くと、「茶を学べば動じることはなくなり、先を見通せるようになる」と利休。そこで秀吉は、なんとか利休を驚かせてやろうと、家来を連れて雪の夜に利休の屋敷へ訪ねると……。
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関ヶ原の合戦のおり、家康がなんとか秀吉の家来を味方につけたいと、本多佐渡守(ほんださどのかみ)……畳の上の知者孔明と呼ばれた男……に茶室を建てさせて、茶会を開いた話。
荒くれ大名が、なれない茶の席で作法がわからず……。
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初めて講談を聴くという方もいらっしゃって、会場は大盛り上がり!
講談を楽しんだ後、千利休の屋敷跡と「さかい利晶の杜」へそぞろ歩き…の予定でしたが、緊急事態宣言下で、「さかい利晶の杜」への訪問はかないませんでした。
そこで堺市博物館の学芸員の矢内一磨さんにお越しいただき、「千利休とさかい利晶の杜」というテーマでお話していただきました!
矢内さんは、映画「嘘八百」の中に出てくる利休の追っかけ学芸員・田中四郎のモデルとなった、堺では有名な名物学芸員さんです。
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矢内さんの話では、1615年に堺は跡形もなく焼けたそうです。では、なぜ利休の屋敷跡や産湯の井戸があるのでしょうか?
屋敷跡は、利休が堺で生まれ育った……利休をしのぶ場所がほしいと作られたもの。産湯は、精神の産湯だと思ってほしい、と矢内さん。
「野暮はなし、堺は粋ですね。【虚の中にある実(じつ)はなんだろう】と歴史を見るときに考えていただきたい」と締めくくられました。
矢内さん、南湖さん
ありがとうございました〜
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さて、堺の町をそぞろ歩き隊、スタートです!
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開口神社には、与謝野晶子にちなんだ恋愛みくじがあります。
参加された方が引いておられました。
「未練をスッパリ断ち切って!」と、けっこう厳しい。
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開口神社の鳥居をくぐり、山之口商店街へ。
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商店街から、フェニックス通りを歩いて、宿院の交差点を渡ります。
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すると、千利休屋敷跡の標識が!
向こうのガラスの建物が、さかい利晶の杜ですね。
近いんです。
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緊急事態宣言のため、あいにく利休屋敷跡内には入れませんでしたが、紙cafeの松永友美さんのご案内をいただき参加者の方々も、屋敷跡の外から覗いて興味深くご覧になっておられました。
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案内する松永さん
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知輪-chirin-のプロデュースで、着物姿もちらほらあり、華やかなそぞろ歩きとなりました。
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またの機会に、さかい利晶の杜への「堺の町をそぞろ歩き隊」を結成したいものですね。
ご参加いただき、ありがとうございました。
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こちらは当日配布した資料。
千利休のゆかりの地の地図や説明を載せているので、興味がある方はpdfをご覧になってくださいね。
(取材文:濱田さち 写真:吉居いづみ)